Menu

Staff コメント

映画評論家・第23回ベルリン映画祭審査委員長デイヴィッド・ロビンソン

『葬式の名人』は、真に並外れて素晴らしい。これまでのどんな映画にも似ておらず、他のどんな作品から借りているものもない。心温まるヒューマン・コメディだが、それだけではない。そして、とても精巧に脚本が書かれており、非常に優美に演じられている!

映画監督大林宣彦

主観と客観とを意識的に混沌とさせ、認識の曖昧さと虚実の狭間から焙り出される、これぞ信ずるべき心の眞(まこと)を紡ぐ演出法は『羅生門』の伝統を踏んで、今なお新鮮。

ああ、樋口尚文さんは四十年前の8ミリ少年の時代から、古典的にして実験的な映画監督でありました。題名とのコラボも愉しく、良いものを見せて戴きました。

映画監督犬童一心

大変楽しく拝見させていただきました。

行く先を見失った国家、そこで行く先が見えない、青春の終わりの人たち、がうろうろと、先をめざす。その迷いがビジュアルとして迫ります。次々にハツラツと差し出されるユーモアは、樋口監督独特の味わい。前田敦子さんは、立派にもう大人の女優なんですね。観ながら、心のなかで絶賛しておりました。

映画監督岩井俊二

葬儀とは悲しみの中に稀に幸福ななにかが宿ることがある。この映画はその稀に宿りし幸福を描いた映画なのかもしれない。

俳優たちの織りなす空気感が素敵でした。上野耕路さんの音楽とやまだないとさんのマンガにグッときました。

映画監督樋口真嗣

素直にいい映画でした。その奥に見え隠れする、名人スタッフたちを手玉にとる尚文監督のほくそ笑みが(笑)。そして何より前田敦子さんの奇跡感が凄いです!脇をかためるみなさんも最高でした。

映画監督行定勲

前田敦子さんはいいですね!肝が座っている。

ふだん何気なく生きている人たちの、なんてことない人生に映画が向き合えば、こんなに滑稽でどうしようもなく愛おしく思えてくる。そこが映画の素敵なところですね。そして樋口監督の切り口と冒険心と、誰よりも監督が楽しんでいるのが伝わってくる映画でした。

ところどころに相米慎二監督の匂いがしたり、群像の演出は大島渚監督を思ったり、色々とオマージュもあるのだろうなと感じました。大林監督的だという声もなるほどとは思いましたが、一言では言い表せない味のある語り口は誰にも似ていない。死者を前に暗くならず、前向きに送りだそうとする人々。そこに感じられる皮肉を込めたやさしさが樋口監督なのでしょうね。

作曲家菅野祐悟

この映画は観なきゃわからない独特のエモさがあります。樋口ブシ全開の名作でした。近年の日本映画には間違いなくない映画です。前田敦子さんが素晴らし過ぎた。劇場で観てください。びっくりします!

作曲家・ピアニスト中村由利子

この懐かしさは何だろう。こんな経験をしたことはないのに、心のどこかでこの感覚を知っているのだ。それは前田敦子さんの素晴らしい演技力もさることながら、樋口監督が仕掛けた魔法のせいなのかもしれない。

評論家小林淳

素晴らしい作品でした。主演女優のアップで始まり、終わる、完全無欠のスター映画でありつつ、青春の切なさへのノスタルジーを駆り立て、また同時にファンタジックで、スリラーで、先の展開が見えないストーリーテラー映画であり、郷愁と甘酸っぱさを味わわせる作品でした。かつての角川映画のテイストもあり、松竹ヌーベルバーグの風味もありました。前田さんはさすがミューズの存在感に満ちていました。

映画監督鶴田法男

父親不明の子とその母。そして、一人の遺体。そこに集う人々が自分を発見し絆を深める、映画愛に満ち満ちた樋口尚文監督の心優しき『ガルシアの首』。 黒沢清監督『旅のおわり世界のはじまり』に続く前田敦子さんのいよいよ本物の女優の風格が圧倒的でした!

映画プロデューサー深田誠剛

なんとも言葉では言い表わせない、不思議な魅力のある映画でした。観終わって、幸せな気持ちになりました。役者さんたちが皆いいですね。前田敦子さんの表情のすくい取り方が見事だと思いました。何気ないシーンでドキッとしました。素敵な映画です!

俳優佐野史郎

川端康成の「片腕」が、まさかあのような形で現れるとは?!

甘く切ない青春のひと時が、残酷に、けれど夢をもって綴られた幻想叙事詩。

映画は彼岸なのだなと、じんわり沁みました。

ページトップへ