【競馬】現役で活躍している差し馬はこちら!部門別に紹介

競馬 脚質

競走馬にはさまざまな脚質が存在します。

大きく分けると【逃げ】【先行】【差し】【追い込み】の4種類に大別することができますね。

当記事では、そのなかでも後方から末脚を伸ばして勝利をつかむことを得意とする差し馬にスポットを当てました。

視覚的にも後方から先団グループを捕らえようとする差し馬の競馬スタイルは見ている人を興奮させますよね。

しかしながら、現役で活躍する差し馬にどのような馬がいるのかいまいち分からないという方もいるでしょう。

当記事では現役で活躍する差し馬を距離・部門ごとに紹介します。

《この記事で分かること》

  • 差し馬がどのような馬かが分かります。
  • 現役で活躍している差し馬が分かります。

差し馬の定義は意外とむずかしい

悩む女性

差し馬とは一般的に

「レース前半は馬群の後方から競馬をし、ゴールが近づくにつれ、徐々にスピードを上げて最後の直線で前のグループをかわして勝利をつかむ」

馬を指します。

しかし、差し馬よりもより後方から競馬を行う追い込み馬も似たような競馬をとっています。

差し馬と追い込み馬は競馬スタイルが似ていることから、各新聞社がレース前に発刊する競馬新聞を見ると、同じ馬でも脚質が違うことはよくあります。

そのため、差し馬の定義は意外と曖昧です。

もっとも、後方から競馬することに関しては差し馬も追い込み馬も共通しています。

逃げや先行に印が打たれておらず、差しや追い込み表記されている馬は間違いなく後ろから競馬する馬と考えていいでしょう。

2021年のクラシックを沸かせた差し馬

喜ぶ男性

昨年も当時の若き3歳馬たちがクラシック前線を大いに賑わせました。

その中には、ビッグレースで結果を残した差し馬も数多く存在します。

競馬に触れられている人にとってはいまさら解説する必要はないかもしれませんが、改めて、昨年の若駒の中から、大舞台で活躍した差し馬を紹介しましょう。

エフフォーリア

最初に紹介するのは3歳牡馬としてはオルフェーヴル以来、実に10年ぶりに年度代表馬に選出されたエフフォーリアです。

レースによって先行競馬も行うことができるエフフォーリアの最大の武器はなんといっても瞬間的な加速力です。

皐月賞では力が求められる舞台でありながら、直線の短い中山で一気に加速し、勝利を手にしました。

ダービーこそシャフリヤールの2着に敗れましたが、初の古馬戦となった天皇賞(秋)では前年の三冠馬であるコントレイルをねじ伏せ、勝利します。

続く有馬記念でも2周目の3コーナーから徐々に動き出し、直線で前に詰め寄って着差以上の強い競馬を行いました。

世代交代を感じさせる力強い競馬で、1年に3つのG1タイトルを手にしました。

シャフリヤール

シャフリヤールは2022年1月時点でエフフォーリアに土をつけたダービー馬です。

この馬の代表的なレースはなんといっても日本ダービーです。後方に位置しながらも、直線で一気に加速し、エフフォーリアを捕らえにかかります。

エフフォーリアとの競り合いをわずか10cm先着し、全兄のアルアインが手にすることができなかったダービータイトルを手中に収めました。

しかしながら、秋の初戦に挑んだ神戸新聞杯は断然1番人気に支持されながらも、不良馬場のために力を出し切ることができず、4着に入選します。

その後に挑んだジャパンカップでもコントレイル、そしてオーソリティに先着を許してしまいます。

神戸新聞杯のレースを見る限り、極端に力が求められる馬場は苦手な馬としています。

また、時計の出やすいジャパンカップでもエフフォーリアが先着したコントレイルに敗れていることから、いまとなっては完全に力関係はエフフォーリアのほうが上でしょう。

アカイトリノムスメ

ディープインパクト×アパパネの仔として生誕したアカイトリノムスメ。

名前の由来は

「赤い鳥(ハワイ語でアパパネ)の娘」

です。

ノンコノユメを彷彿させるような、悪く言えば安直なネーミングです。

しかし、シンプルな名前に反してその実力は本物で、桜花賞、オークスはともに掲示板入りを果たしました。

そして、最後の一冠を賭けた秋華賞では人気のソダシを見るようなかたちで競馬を行います。

最後の直線でソダシをかわすと、直線の手ごたえは抜群で、上がり3F35秒9の末脚で勝利を手にしました。

母が手にした秋華賞のタイトルを仔も手にしたのです。

2022年は阪神牝馬ステークスから始動し、ヴィクトリアマイルを目標に調整されるようです。

短距離からマイルで活躍している差し馬

最後の攻防

短距離からマイル路線で活躍する現役の差し馬にはどのような馬がいるのでしょうか。

ここからは、各馬が得意とする距離や舞台ごとに代表的な差し馬を紹介していきます。

グレナディアガーズ

最初に紹介するのは2020年の朝日杯FSを制したグレナディアガーズです。

この馬はこれまで先行競馬で善戦していましたが、脚質が一変したのは2021年の阪神カップです。

このレースではたまたまゲートをうまく出ることができず、後方競馬となってしまいました。

ところが、直線で馬場のよい外目を選択すると、ぐんぐんと加速し上がり最速34秒0の末脚で1年ぶりの勝利を手にしました。

本来前目で競馬をしていた馬がゲートで後手を踏んで後方競馬になってしまったことで、結果的に差しや追い込みの才能を開花させるケースは意外と多いです。

グレナディアガーズはおそらく今後も短距離からマイルを中心にレースに挑むことになると思いますが、前でも後ろでも競馬できることが証明されました。

今後はどのようなレース展開でも力を出し切ることができるでしょう。

ソングライン

ソングラインの名レースと言えばなんといっても2021年のNHKマイルカップでしょう。

現在も第一線で活躍しているシュネルマイスターにハナ差にまで詰め寄ったことで、一気に注目を集めるようになりました。

典型的な差し馬で流れる展開になればなるほど末脚を発揮することができます。

その反面、長距離輸送や右回りの競馬場を苦手としています。

新潟で行われた夏の関屋記念では斤量の恩恵を得ながらも3着に敗れていたり、阪神競馬場は2回レースに挑んだものの、2戦とも二けた着順に沈みました。

得意不得意がはっきりしているので、馬券予想において、取捨選択のしやすい馬です。

サークルオブライフ

サークルオブライフはエピファネイアの3年度産駒で、2021年の阪神JFを制しました。

デビューから差し競馬で結果を残し、阪神JFにおいても直線、ラスト1Fから一気にスピードを最高地点まで引き上げると、前で競馬をするラブリイユアアイズやウォーターナビレラをまとめてかわして勝利しました。

春のクラシックの主役として注目を集めるサークルオブライフは、チューリップ賞からクラシック路線に挑むことが発表されています。

中距離から長距離にかけて活躍している差し馬

長距離のイメージ

中距離や長距離で結果を残す差し馬も数多く存在します。

2021年に活躍した差し馬を中心に紹介していきましょう。

マジックキャッスル

最初に紹介するのはマジックキャッスルです。

3歳のころからオークスや秋華賞で結果を残していましたが、古馬になった昨年、さらに力をつけました。

古馬初戦の愛知杯を差し切りで勝利すると、その年のヴィクトリアマイルでも3着に入選します。

デアリングタクトが戦線離脱したあとの当時の4歳牝馬の代表格として、レイパパレとともにを競馬界で活躍しました。

2022年も前年同様愛知杯から始動します。

ユーバーレーベン

2021年のオークスを制したのはユーバーレーベンはサラブレッドクラブ・ラフィアンの所有馬で、マイネル軍団の総帥ともいえる岡田繫幸氏が見出した馬です。

この馬のベストバウトはやはりオークスです。

新馬戦以来、なかなか勝ち星を手にすることができませんでしたが、オークスでは後方から長い府中の直線で末脚を発揮し、勝利を手にしました。

この勝利は、この年の春に亡くなった岡田繫幸氏にも届いているのではないでしょうか。

オークスのあとは勝ち星を手にすることができませんでしたが、古馬となった初戦は京都記念を皮切りに、ドバイへ向かう予定を立てています。

オーソクレース

父はエピファネイアで母はG1タイトルを2つ手にしたマリアライトという良血馬のオーソクレース。

ホープフルステークスでも馬券に絡み、クラシック路線を沸かせる一頭になりそうでしたが、体調不良で皐月賞を回避した直後に骨折が判明し、ダービーも見送ります。

無事に骨折を治癒したオーソクレースは、セントライト記念で馬券に絡むと、続く菊花賞でも末脚を伸ばして2着に入選しました。

骨折を感じさせない競馬ができたのは、関係者からしても嬉しいことですね。

古馬初戦はAJCCを予定しています。

賞金を加算し、春のG1レースに間に合わせたいところです。

ディヴァインラヴ

牝馬のディヴァインラヴは3歳の春から夏にかけて、条件戦に挑み続けました。

夏の小倉、そして中京の条件戦を勝利し、賞金を加算したディヴァインラヴがはじめて挑んだG1レースは牡馬が集まる菊花賞でした。

小倉で開催された芝2600mのタイランドステークスで手ごたえを感じた鞍上の福永祐一騎手が調教師に打診した結果、追加登録料を払って菊花賞への出走が叶ったのです。

この時期、ほとんどの牝馬は秋華賞を目指すのが定石ですが、あえて挑んだ菊花賞では中団でしっかりと脚を溜めて、直線で人気のステラヴェローチェを抑えて、3着に入選しました。

牝馬が菊花賞で馬券に絡むのは、1966年のハードイツト以来、実に55年ぶりで、負けて強しの大快挙でした。

ダートで活躍する差し馬

ダートレース

芝のレースのみならず、ダートで活躍する馬も数多く存在します。

ダートは基本的に前残りがより顕著になりますが、その中で結果を残しているダートホースを紹介しましょう。

チュウワウィザード

2022年で7歳になったチュウワウィザードはそれまでにも数多くのダートG1を手にしている上、常に馬券に絡んでいることから馬券予想では外せない存在となっています。

そんなチュウワウィザードが最も輝いたのが2021年のドバイワールドカップでしょう。

芝の凱旋門賞ともいわれるこのレースをこの年、唯一の日本馬として参戦しました。

3コーナーから4コーナーにかけて、少しずつペースを引き上げると、直線で長く脚を使い、他馬が伸びを欠いている中でしっかりとトップスピードを維持して2着に入選しました。

勝ち馬のミスティックガイドには大きく敗れたものの、クロノジェネシスやラヴズオンリーユーが注目されていた中で結果を残したことで、日本馬の底力を世界中にとどろかせました。

エアスピネル

2歳のころからクラシックを皆勤し、時にはマイル路線を中心に、大舞台で激戦を繰り広げたエアスピネルは9歳になった現在も現役で活躍しています。

現在のエアスピネルの主戦場はダートです。

2021年のフェブラリーステークスでは9番人気に支持を落としながら直線で脚をしっかりと伸ばして2着に入選しました。

マカヒキやサトノダイヤモンド、そしてディーマジェスティが割拠したクラシックレースをリアルタイムで観ていた人からしたら感極まるものがあったでしょう。

左回りのダートマイルが現在のこの馬にとって最も力を発揮できる舞台です。

2022年もフェブラリーステークスへの参戦を予定しています。9歳馬として自身初のG1タイトルを手にすることができるでしょうか。

まとめ

過去にも、そして現在も多くの差し馬が大舞台で結果を残し、時には後世に残るような名レースを繰り広げました。

後方からナタのように切れる末脚で先団グループを捕らえにかかる姿は多くの競馬ファンの心をつかんだものです。

現在も、数多くの差し馬がレースで結果を残しています。また、ここで紹介した馬以外にも、現役で活躍している差し馬はたくさんいます。

興味のある方はぜひ、当記事で紹介した馬以外の差し馬の競馬を見てみてはいかがでしょうか。